|
12日、福島の県道で、運転者が死亡するバス事故が発生しました。バスの安全性もそうなのですが、この事故で使われていたバスは、大手バス会社から払い下げられた中古の白ナンバーのレンタカーで、運転者も借りた人ではなく、貸した会社からの紹介でハンドルを握っているという、道路輸送法違反の末の事故であったということなのです。
規制緩和が行われ、その一方で観光バスの需要が減退して、大手の観光バス会社でも倒産や事業廃止、そして東京近鉄のように身売りといった例が多発しているなか、新規の会社は年々増えています。
新規事業者は、以前は新車を持たねばならないという規制があったのですが、それがなくなったために、中古車が増え、結果老朽車両の増加で、安全面でも心配される面があります(大手でも、最近は名阪近鉄が中古の観光バスを購入した例がありますが)。どちらにせよ、新規事業者の中には、白バスから参入してきた会社もあり、中にはほんとうに安全なの?といった感じのするバスをしばしば見かけます。
一方で、今回の事故は「白バス」での事故であり、しかもその白バスに乗っていたのは、「ク●タ」という大企業の従業員ということで、そちらの面でも情けないと感じてしまいました。
大企業ですら、白バスを平気で使うとは、なんとも腹のたつ話であります。近隣には大手のバス会社もあったはずで、どうしてそちらを選んでくれなかったのか、残念に思います。経費削減のためなのでしょうが、それを差し引いても情けない話です。
今週は、「バスに関して」とてもつらい一週間でした。
|
|