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大阪市営バスの事業について、改革プランが先日公表されました。
(有識者4名による検討、交通ライターの鈴木文彦氏や宮端元東京都交通局長など)
これによりますと、赤バス事業(100円コミュニティバス)の今年度末の廃止を始め、路線の再編や廃止について踏み込んだ提言を行っています。民営化はここでは述べられていませんが、民間委託を2/3まで拡大する方針なども示されています。
路線網については、幹線、フィーダー、地域、コミュニティ系に分け、公共性や採算性で分類して存続すべきでない路線についても具体的に述べられています。
近鉄バスのエリアに影響する関連路線としては、36号系統(阪奈線並行)は幹線に位置づけられていますが、他の路線とくに市境エリアの路線には「経済性も公共性も著しく低い」と位置づけられ、廃止の方向が示される路線もいくつかあります。9A号系統(JR平野〜近鉄八尾)や、3A・3B号系統(出戸BT〜長吉川辺方面、近鉄バス大堀線の運行中止区間に並行)などが挙げられます。
9Aは八尾市に堂々と乗り入れている路線ですが、これなんかは本来的には近鉄バスがやっていてもいいような路線です。まあ運賃は特殊区間制にならざるを得ず、JRとの並行区間が長いので近鉄バスが運行しても採算性は厳しく、もっと早めに廃止されていたかもしれませんが。
3A・3Bは近鉄バス大堀線が休止に追い込まれた区間を走る路線ですが、もしこの路線が廃止となると、川辺地区が交通不便になるのは必至ですので、大堀線を再び出戸へ乗り入れるなどの対策も考慮しないといけないかもしれないなという気がします。
大阪市営バスの改編は、周辺の民営バスにも影響がないとは言えませんので、ここで取り上げさせていただきました。
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