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近鉄バスにも多少影響がないとは言えないネタです。
大阪市営バスは、来年2月の規制緩和に対応すべく、現有車両の台数のまま、営業キロを100kmほど拡大して路線数も大幅に増やすようです。
また、これまでのゾーン乗り継ぎ制度も、全路線で90分以内なら乗り継ぎ対象になるように変更するそうです。
「オムニノーバ」が使われる赤い小型バス路線も、5路線20台から一挙に21路線70台にするということで、市内殆どのエリアでバスが走るようになる・・・場合によっては隣接市にも乗り入れる路線が増えるかもしれません。
具体的な改編案がまだわからないので何とも言えないのですが、大阪市営はかなり攻勢に出ていますね。
地方では、補助金のカットから路線の撤退が相次いでおり、公営事業者でも東京都営が昨年の大江戸線開通を口実に路線切り捨てを行いましたし、函館市や札幌市では全面的な民間委譲を進めています。京都市ですら、阪急や京阪への管理委託・委譲を行っている中、大阪市営だけは元気です。
近鉄バスとしては、今後の規制緩和に際し、他社の割り込みを許してしまうのか、それとも見込みがあるところへの路線拡大を考えるのか、逆に縮小を行うのか・・・行方が気になるところです。
特に気になっているのは、撤退したエリア(加納団地や枚岡線の沿線、国分駅の西側など)は、新規事業者が入ってこないだろうかと気にしています。
大阪市内に関しても、市営の攻勢にどう反応するのかですね。
個人的には、阪奈線は増発、低床車導入、大阪駅の停留所位置改善。大阪市境に沿って走る加美線は全線大阪市内運賃として実質値下げ・・・とか。
大阪市内以外のエリアでも、たとえば1日乗車券や全線フリー定期などの発売、山梨交通で見られるICカードや携帯電話による接近案内など、できる範囲からやっていって欲しいと感じます。
近鉄バスというと、ここ最近は高速バスのほうが目立っているような感もなきにしもあらずですが、やっぱり地域の足としての会社であるべきなので、地道な努力を期待したいと思います。
まあ、つらつらと書いてみましたが、何も近鉄バスだけの問題ではありません。
少しでも、利用者がいいと思うことは、くみ上げていくことでバスが残れる交通機関としての可能性を持ちつづけていって欲しいものです。
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